日記





この3週間というもの、愛する人を追いかけて大阪に行ったり、一晩中大阪の街を歩き回ったり、大阪の喫茶店の素晴らしさに打ちのめされたり(完璧なコーヒー! 完璧なサンドイッチ!)、落語を聴きに行ったり、仕事に明け暮れたり、デリシャスウィートスのイベントに参加したり、最愛のバンドの活動停止前最後のライブを聴きにいって涙したり(「ダイナマイトとクールガイ」をナマで聴けた!)、メンバーが6人に増えた落語同好会に「阿佐ヶ谷居残り組」と命名し忘年会を開いて大いに騒いだり、自宅以上に落ち着く阿佐ヶ谷の喫茶店兼バーでやっぱり連日飲んだくれては根本敬の漫画を堪能したりしていたら、あっという間にクリスマスを迎えてしまった。



ほんとうは愛する人にクリスマスにかこつけてあるものを贈ろうとしていて、愛する人もそれを知って喜んでくれていたのだけれど、愛する人がたいそう忙しいのでお店にご一緒できなくなって必然的にプレゼント計画も延期せざるをえなくなったのを心底残念に思っていた。でも、替わりに用意した贈り物を直接渡すことができたから良し。愛する人にとって酷く多忙な日だったというのにコーヒーとチョコレートを振舞ってくださったし。こういうなんとなく浮き足立つような日に、すべてを投げ打っても良いと思えるくらい愛する人をたとえ30分でもぎゅうぎゅうハグできるなんて、人生でいちばん素敵なクリスマス・イブだった。



帰宅途中、阿佐ヶ谷の心のホームに立ち寄ってご主人とクリスマスの挨拶を交わす。ご主人お勧めの浜口庫之助の「愛しちゃったのよ(ランラランラ)♪」が耳について離れない。