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日替わりのレイトショーで、パン・ホーチョン監督《夏休みの宿題》《些細なこと》。観終わったあとものすごく後悔した。どうして他の日の《AV》や《イザベラ》も観に来なかったんだろう、けちってる場合じゃないよ!と。わたしは彼の作品がとてもすきです。

《些細なこと》は短編集で、ブラックユーモアとセクシュアルなジョークに溢れている。行定勲みたいなお洒落さを排しつつも、しっかりと「それっぽい雰囲気」を作り上げられるなんて素敵だ。《祝日》と《チャージ》がすきだった。とくに《チャージ》はそれぞれのシーンがすごく絵画的で、うーんと唸ってしまう。男性がホテトル嬢を買う、それだけの話なのだけれど妙に印象深い。非日常ではなく、日常を切り取って映画化するのがとても上手い監督だと思った。