日記


日曜日は巣鴨から浅草を歩き倒し、昨日はTさんの実家(横浜)で歓待された。なかなかアクティブに過ごしている。

内定祝いにどこか行きたいところはある、と訊かれて、OZマガジンに触発されたわけじゃないけれど、下町をのんびり散策したいと答えたところ、けっこうな距離を歩くことになった。歩くのはまったく苦にならないので楽しかったけれど、三ノ輪橋から浅草まで歩くとは思わなかった。

大塚で都電の一日乗車券を買い、巣鴨のファイト餃子でお昼ごはん。ころんと可愛らしい餃子のビジュアルが良かった。棘抜き地蔵へ詣たあと、塩豆大福やらいきなり団子を買い食い。「やばい、渋谷より馴染んでる。落ち着く」と驚愕する初巣鴨来訪者のTさん。


再び都電に乗って、荒川遊園へ。6年ぶりに再来。5つくらいしかない遊具のうち、ジェットコースター(なのだろうかあれは)と観覧車の2大アトラクションが運行停止、という悲惨な状況のもと、嫌がるTさんを引き連れ母子に混ざって堂々とメリーゴーランドを楽しむ。予想を上回る羞恥プレイで、非常に満足。

暑さでやる気を失っている動物たちを見物し、ヤギのお母さんにじーっと見物され、かき氷のおやつまで食べて荒川遊園を堪能した。終点の三ノ輪橋では商店街を散策。むぎわらいというパン屋さんであんぱんとカレーパンを買い、きれいに見えるスカイツリーの方向にふらふら歩いて行くと、いつのまにか浅草寺にたどり着いてしまった。


せっかく浅草まで来たことだし、と、仲見世通りを冷やかしてあげまんじゅうやおみやげを購入し、大黒家で天丼をご馳走になり、アンジェラスで一服し、浅草寺に参拝して帰る。もちろん、帰りも三ノ輪橋経由。都電の一日乗車券を余すところなく使い切るためです。くたくたになって帰宅。

常々お世話になっているTさんのご実家にお礼とお父さまの退院祝いを、と思い、浅草みやげと父の日のプレゼントを渡すべくお邪魔する。震災の日にみごと横浜で帰宅難民になったわたしを停電の最中にもかかわらず快く助けていただいたというご恩もあり、ご挨拶できてうれしい。舟和の芋羊羹と餡子玉、壱番屋のおこげせん、ワンピースのご当地ストラップ(お姉ちゃんへ)、手作りのコーヒーゼリー(お父さんの好物と聞いていたので)、メリーゴーランドで恥らうTさん(前髪を切って満場一致で浅野忠信そっくりになった24歳。わたしは市川雷蔵に似ていると思うけれど、浅野忠信雷蔵は似ていない。このパラドクスはなんなのだろう)の写真。どれもよろこんでもらえて良かった。お茶ばかりか夕飯までご馳走になって、所用で外しているTさんを差し置いてすっかりくつろいでしまう。ほっこりした気持ちで帰る。

今日は第二志望の内定先にいちど出社し、お詫びと辞退に伺うことになっている。採用のオファーはなによりありがたいことだし、自身で決めたこととはいえ、正直なところ少々気が重い。