日記

昨日の朝、D社から正式に採用通知をいただいた。ほっとしたし、とてもうれしい。晴れやかな気持ちで麻布十番へ向かう。Hさんの母校の文化祭に連れて行ってもらうのです。去年はひとりで体育祭を観に来た(一緒に行く約束をしていたHさんは、当日「お母様の検査があるので病院へ行く」というメールをくれたまま音信不通になり、わたしをひどく心配させていたその間とっくに病院から帰宅し麻雀に励んでいた)ので、その件についていじめ倒して楽しむ。とくに気に入った展示は、有志展のオーディオ展。スピーカーやアンプを自力で作ってしまった人たちの展示。静かな迫力。洋楽の展示で、ニルヴァーナがないねーと呟くわたしに「(主催者の生徒に)どこが洋楽網羅よ!ってからんでくれば」とにやにや笑ういけないOBのHさん。からまないよ。高校時代の生息地だった美術部部室が大幅に変わっていて、Hさんは淋しそうだった。文化祭を堪能して麻布十番に戻る。

内定祝いに、と件のたいやきをごちそうになる。豆源と麻布かりんとでおみやげを買って、松涛へ移動。

Hさんとふたりで楽しみにしていた展示。チェコといえばシュヴァンクマイエルだろう、と思っていたけれど、ゼマンのアニメーションも凄く良かった。動きをまねしたくなる感じ(まねした)。ゼマンではなくシュヴァンクマイエルのポストカードを購入して出る。

紫陽花のきれいな公園を散歩して、夜ごはんを食べに行く。行ってみたかったカレー屋さんが閉まっていて、だけどもふたりして脳がすっかりカレーモードになっていたので、スペイン坂のインドカレーを食べた。

ごはんのあとでお茶(Hさんは食後酒)。

ここのケーキは高いけれど美味しい。タルトにバニラアイスが添えられているとそれだけでテンションがあがる。川島雄三の素晴らしさについて語り《幕末太陽傳》最高、ということで落ち着いた(と思う。眠かったので記憶が不確か)。「最近調子が良いみたいだね」と言うので「(関係性を失うことについて)諦めがついたから」と返した。わたしの自然である状態の内部のなにか、が気に入らないで離れていくひとがいるとしたら、去るものは無理に追わないと決めたのだ。たとえどんなに大切なひとだとしても。「複雑な心境だ」と言われる。