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予告編を観たときから絶対に観る!と決めていた映画。B級スプラッタホラーやカルト映画を愛しているので、くだらなさも残酷さもスカトロジーも生理的にまったく不快ではないのだけれど、この映画は非常に個人的な痛点を刺激されすぎて少々こたえた。それは「後付的に生じた結合部を再度むりやり引き裂かれる(引き裂かれそうな)痛み」に対するわたしの免疫の低さに由来するもので、磔刑や八つ裂きといった「刺さる」「もぎとられる」痛みと恐怖は最早想像を超えたものとして事象を受け止められるものの「いったん無理に結合させられたあとで、そこをべりべりとはがされる」のは、具体的に「縫合後の抜糸ミスにより再度傷口が開く」といった自身の怪我の記憶の増幅バージョンとして、虚構をリアルに感じすぎてひたすら痛いのだ。そんなこんなで、映画の細部に固執してしまいストーリーを純粋に楽しめなかったのはかえすがえすも残念極まりない。それにしても、ドイツ語の発音はかっこいいな。